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参院選 2019 滋賀選挙区の開票結果

滋賀選挙区の開票結果は、*******以下の通り。
市町別得票では、それぞれの市町のトップ得票を太字で示している。

大接戦だったが、嘉田氏が約1.4万票の差をつけて勝利。
県北部・東部での主要都市での勝利が大きい。
大津市では、意外と差がつかなかったなという印象はあるが、約3800票差で嘉田氏。

二之湯氏が勝っているのは、県南部の栗東市とその周辺の市(守山市、野洲市、草津市)がメインで、その他には、高島市、豊郷町、甲良町。
特に、栗東市では、4809票の差をつけられて嘉田氏が大敗している。

栗東市は、かつて、東海道新幹線の請願駅「南びわ湖駅(仮称)」の建設工事が着手されていたのに、嘉田氏が「もったいない」をスローガンとして、東海道新幹線新駅建設工事の凍結(中止)、ダム工事中止などを公約にして知事選に立候補して当選し、公約の通りに建設が中止された舞台。栗東市の市長さんやその周辺市の市長さんは、みな建設推進を願ったが、聞き入れられることはなかった。
「栗東市は、新駅建設用地を同市内にて準備し、滋賀県はそこに建屋(駅舎)を作るという役割分担の共同事業」の形で進められていた工事だが、嘉田知事の誕生により一方的に滋賀県が建設事業から手を引き、栗東市には、既に済んでいた土地取得によって生じた莫大な負債が残った。
土地は、駅舎建設工事に先立って用意されている必要があり、新駅の建設工事は、地鎮祭も済み既に進行していた。その段階での「建設中止」だった。
滋賀県は、もともと建設費用として用意していた相応金額のお金の一部を栗東市に対する損害賠償金として払ったが、栗東市の損害は、そのような額を大きく超えるものであり、現在も借金に苦しんでいる(と思われる)。本来は栗東市に入ると見込まれていた税収などもなく、、だ(着工されていた工事が順調に進んでいれば、2012年秋には「南びわ湖駅」が開業していた)。

そんな栗東市民が、今、5千票近くの大差をつけて、嘉田氏に投票しなかったことは、ブログ主もとても嬉しいことだ(嘉田知事は、当時、栗東市長選結果(新駅建設推進派の市長が当選。但し得票率は50%に至らず)を受けて、「栗東市民も建設に反対だ」と、全く勝手に解釈し、そんなことも理由の一つに付け加えて工事を中止にした。中止にすることは一つのトップ判断だから仕方ないとしても、その理由の一つが「市民の意思」だとされて、その時、市民は憤った、そして今も憤っているに違いないのだね、、今回の投票の結果はそのことの証しと思う。偽善の政治家なんか、いらないってさ。
新駅建設中止マターに関しては、何100回も地元市民に謝罪する場を設けなければならないほどの様々なことがあったのに、、最たることは任期2期め半ばには、「建設が必要」と発言したこと、あり得ない発言、、参院選に臨む今は、そんなことなど何もなかったように、全県民の前で、新幹線新駅建設中止を成果のようにして自慢する、、そのことで、市民は耐えられずまた反発したのだろう、と思う。(そもそも公約は、「凍結」であり「中止とは違う」と言っていた。栗東市民は決して忘れることがないのだろう。)。
そして、栗東市の周辺の3市でも二之湯氏がトップであり、嬉しいことだ。素晴らしいことだ。やはり、「新幹線新駅の工事着工後の中止」のことが効いていると思われる。この地域では、きっと、「嘉田由紀子」と聞けば、拒絶反応があるのだよ。

ブログ主も同様に、一生治らないと思われる「嘉田氏、それと、ついでに民主党」に対する絶対的な拒絶反応を示すわけだが。身の毛のよだつ、、なのだね。
ただ、残念なのは、湖南市と甲賀市。特に、湖南市は隣接する市でありながら、かつてあった「新党さきがけ」の議員の影響でもあるのか、嘉田氏がトップ。この2つの市は、草津線沿線の市として、嘉田氏をトップ得票者にするようではダメだ。

二之湯氏は、次回に再チャレンジするのなら、浪人期間中に、特に、近江八幡市、彦根市の2市で支持率を高くするような運動をすることが重要だと思う。その次に、米原市、長浜市、東近江市の3市でも。これらの地域では、「アベノミクス」の効能などを述べるよりも、「琵琶湖のこと、滋賀の自然のこと」を語り、「地元の悩み」を聞き、「地元のもの」を食べ、それに絡めて「自民党政治・政府がしたこと」、「医療のこと」、「高齢者の生活のこと、年金のこと」等を、若年層~高齢者層の手をとるように語るのがよいと思う。 近江八幡では、「沖島」まで出かけることは重要で、年に2~3回は出かけ、お年寄りたちに顔を覚えてもらうことに注力する。沖島のお年寄りに少しでも食い込んでいければ、その運動はホンマものだ。

各市町にある自民党組織内議員の「市政報告会」などの市民相手の会合等に同行させてもらい、地道に顔を覚えてもらう。県南の草津線沿線の各市町などにも頻繁に出かけて。

結局は、各市町で、「二之湯後援会」なる組織を構築し、後援会のチラシや会合なりを通じて、しっかりと県民の心の中に入っていくことが重要と思う。
各市町にいる県会議員、市町会議員も一緒にこまめに行動をすることが大事だな。

嘉田氏と再び選挙で直接対決することがあるのなら、「新幹線新駅の建設中止」効果がもらしたマイナス効果を、有権者の前で言えばよい。
「ダム」のことに関してもだ。嘉田候補は、「新幹線新駅の建設中止」と「ダム建設反対」のことを、今回の選挙戦でも自身の華やかな実績のように持ち出して主張しているのであるから、そのことは真っ向から対立してよいと思う。「田んぼに水を貯める」と言ってたことなどもチクチクと突いてもよい。「田んぼに水を貯める」ことのそれ自体が水害だと。大津市の大戸川ダムが、最近、県では建設方向になったことも持ち出してよいと思う。自民党候補だったら、否定してもよいのだ。特に、嘉田候補は、知事2期目の半ばにおいて、知事会という公の場において「京都-米原間に、東海道新幹線新駅は必要と発言」しているのだから、そのことも厳しく取り上げたらよいと思う。「県民的な議論のとっかかりにしたかっただけ」とその発言の言い訳をしたが、だったらば、「知事三期目となる選挙に、「新幹線新駅の建設」を公約にして出馬すればよいこと」とブログ主は、当時書いた。結局、三期目に向けての出馬はなかったが、これからも、そのことはどんどんと、チクチクと、突いていってよい、、と思う。何ならば、南びわ湖駅の新駅建設を公約にしてもよいかもだ。但し十分な根回しは必要。特に、県知事の賛成を得ておくことは重要(あと、栗東市の今の思いも。土地は元のままにあるのではないのだから)。それでも、更に注意しながら進めることは肝要で(滋賀県の「南北問題」とやら)、場合により、当時あった「東近江市、近江八幡市主導の東近江地区への新幹線新駅の建設運動」を結果的につぶしたのも嘉田知事ということも主張する。
野合の野党の統一候補としてくるのなら、それぐらいはしなければならないかなと思う。

そんなことで、次回は、ぜひ雪辱を果たしてもらいたいものだ。今回、示された栗東市民の思いにも応えるためにも、。

次回の選挙戦では、「電話作戦」なども大々的に展開してほしいものだ。テレビなどを見ていると、「自民党は組織票が入るから」とか、「野党は組織票がないから」などと言われることがあるようだが、滋賀の場合は全く逆。滋賀では、旧同盟系の労組が健在なので、野党候補の方が組織戦では徹底している。街頭での運動、電話作戦など、人員動員もすごいのだ。自民党候補陣営は、のんびりとしてないで、組織を総動員することが重要と思う。滋賀では、嘉田知事の時代に土木・建築業界は大きく衰退したので、その部分の組織的な票も期待できないのだから。

それと、高島市や、犬上郡の2町で二之湯候補が勝っていることの理由も、研究してみることはよいことと思う(ブログ主にはわからなかった)。戦い方として、参考にできるならば、大いに参考にすればよい。高島は、かつて山下元利代議士という強力な自民党議員が地盤にしていたところであり、その影響は少なからずあるのだと思う。

野合の野党の統一候補である対立候補に勝つためには、相当の戦い方も覚悟しなければ、、である。


かつて、この地で、旧同盟系労組が支援する野党陣営が繰り広げる組織選挙に、平時も選挙期間中も、滋賀県郡部、大津市内などに動員されて長い間活動していた者(活動家として、あるいは選挙運動員として)として、なんか書いておきたくなって、今の思いを、本記事にて書いてみた。
二之湯候補がどのような戦い方をしたのか、細部は知らないままに書いている。両陣営から、我が家に来た電話はそれぞれ1回。二之湯陣営からの電話は、投票日前日。嘉田陣営からは1週間前の三連休のいずれかの日に来た。嘉田陣営からは、投票直前にも来るかと思っていたが、1回目でもう入れないことで決まりのような対応をしたためか、直前には来なかった。
経験に基づくブログ主の感覚では、同じ家に、少なくとも選挙期間中に2回は電話すべしと思っている。序盤~中盤に1回、投票直前に1回である。

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◎滋賀選挙区

(開票済)

定員1、 有権者数: 1,154,380、投票率: 51.96% 

嘉田由紀子(69)///二之湯武史(42)//服部修(45)  

当)291,072(49.4%)/277,165(47.0%)/21,356(3.6%)

(嘉田氏は、無所属新人で、立憲民主、国民民主、共産、社民各党推薦。
二之湯氏は、自民党現職で、公明党推薦。
服部氏は、諸派新人で、政治団体「NHKから国民を守る党」所属。)

〈市町別得票〉 ※太字:各市町のトップ得票

大津市 70,92167,104/5,342

彦根市 23,133/18,631/1,538

長浜市 24,699/22,091/1,390

近江八幡市 18,083/14,704/1,220

草津市 /26,16426,3032,065    

守山市 15,97416,651/1,165

栗東市 9,88614,695/1,275

甲賀市 19,748/19,453/1,625

野洲市 10,85110,955/830

湖南市 11,2299,9361,039    

高島市 11,01312,992/718

東近江市 22,615/20,358/1,629

米原市 10,145/7,691/481

【蒲生郡】

日野町 5,126/4,270/319

竜王町 2,9272,773214   

【愛知郡】

愛荘町 3,924/3,791/284

【犬上郡】

豊郷町 1,3091,474/72

甲良町 1,4351,477/60

多賀町 1,890/1,756/92

以 上


参院選 2019 滋賀選挙区の開票結果_b0155395_2056387.jpg

by KSatPhotos | 2019-07-22 18:04 | KSat のそこまで言って委員会 | Comments(0)

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