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我が国の安全と平和を守るということ。(5) -テレビ「日曜討論」での野党-

【時節柄、平和安全保障法制関係の記事が前に表示されるように、投稿日時を操作しています】

本日7月26日(日)朝のNHKテレビ「日曜討論」で、明日からの参議院での審議を控えて、野党2党(民、共)の出演者がした発言について、以下のように意見を述べてみたい。

相変わらずの民主と、そして、共は、、、話にならないような。。。

(1)まず民主党だが、「新三要件を満たすものは、すべて個別的自衛権で対抗できるので、今回の法制案については、廃案をめざす」ということだった(代案なし)。

KSat 意見………「すべて個別的自衛権で対抗可能」ということは、それはそれで正しい。「個別的自衛権の行使ができるようになるまで、すなわち、我が国の存立が危ぶまれる事態になるまで、じっと行使時期を待つ」という自衛の仕方もあるわけだ。しかし、「個別的自衛権の行使ができるようになるまで、じっと行使時期を待つ」というのでは、有効な自衛行動ができなくなってしまうケースがある。たとえば、先日の本ブログ記事(同タイトル(3))にあったような「A国と共同で構築したミサイル迎撃システム」が攻撃を受けた場合であり、有効な自衛行動がまるでできなくなることも予想される。

なお、「あくまでも個別的自衛権で自衛する」というのならば、それはそれでも全くよいが、その場合には、我が国単独でのミサイル防衛システムの構築など、それに相応した我が国軍事力の拡充などが必要になると思う(A国との共同システムの場合、攻撃の順番によって、無力化されてしまうことが想定されるのである)。

「国際情勢が変わったと認識しつつ、あくまでも個別的自衛権の行使だけでいくと主張し、対案もない」というのならば、「党が良しと考える具体的な自衛の仕方」を提示すべきではないか? 例えば、上に書いた「我が国単独でのミサイル迎撃防衛システムの構築」、「自衛隊の規模や防衛予算の拡大」、この党のお家芸政策とも思えるほど民主党が良く口にする「徴兵制」の採用などのレベルのことを、例示してほしい。国際情勢が変わったということは、この党も認めているのであるから、自衛の仕方の考え方をある程度具体的に示してほしいのだ。個別的自衛権の行使だけで自衛していくというのなら、おそらく、軍事力の拡充は相当規模で必要になると思うのだが、いかがなのか?。

(2)次に共産党だが、「先日の安倍首相が模型を持ち出して説明した件、火事ならば消せば終わりだが、実際には、反撃もある。いい加減な説明だ」というようなことだった(廃案が目標。代案なし)。

KSat 意見………「模型を使用した火事の例での説明でも、「炎」の逆襲はある。
もちろん、現実の自衛権の行使については反撃もある。つまり、リスクはある。なお、そうした「説明の仕方」自体を批判しても、いい審議はできないと思う。細かい。



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Commented by noboru-X at 2015-08-10 18:23
あんなグロテスクな模型で火事に例えてしか説明できないっていうのが、国民をバカにしているとしか思えませんでした。
この法案の狙いは日本をめぐる状況が変わったからではなく、アメリカの状況が変わったからこそなんだと思います。
アメリカの戦争に巻き込まれることがないと安倍晋三がいっても国民の多くはその言葉を信じれないのです。
最近の安倍内閣支持率の低下の主な理由は「安倍晋三を信頼できない」からなんです。
Commented by KSatPhotos at 2015-08-11 00:35
Noboru-xさん、今晩は。コメントありがとうございます。
いくつか、レスコメしますね。
(1)まず、模型のことですが、ネットの世界では「肉のよう」とか批評している向きもあるみたいですが、そんなことに関わりなく、わかる人はわかっているので、国会審議にあたっては本質論で議論を進めればよいことと思います。そんなことを問題視しているあるいは話題にしている国会議員は野党でさえもいないと思います。
 そもそも国会議員ならば、あの模型で十分にわかると思いますよ。
本質論で言えば、今、状況として最も深刻に考えるべきことは、たとえば、私が先に書いた例で言うと、B国から、我が国の東京周辺、名古屋周辺、大阪周辺など複数個所に向けて、同時に「非常に危ないミサイル」が発射されたようなときだと思います。
 やはり、何をするかわからないような国の射程圏内に位置していることは、良く考えておかねばならないことですよね。
 まさに、「新三要件充足」事態と思います。
 そして、こういうことが、日本を取り巻く国際情勢の変化なんですよね。
(2)残念ながら、一国のリーダーの立場上、あまり生々しく上のような例は語れないのでしょう。
 ちなみに、C国も上のようなミサイル話が当てはまる国でしょうが、該国は、最終的なねらいは「沖縄まで」と思いますので、最悪、沖縄を手放すことでよければ、対処しやすいかもしれませんね。特に、沖縄の人たちが、日本からの独立を希望しているのならば、それに応じることでも仕方ないのだろうと思ったりしています。このことは最近思うようになってきたことなんですが。

(3)アメリカのことに関しては、別のコメントとして分けて書きますね。
(続く)
Commented by KSatPhotos at 2015-08-18 01:33
Noboru-xさん、コメントの続きです。

(1)確かにアメリカの力は落ちました。第二次世界大戦終結から70年も経ち、日米安保条約も半世紀以上も経ち、この中で、いろいろとあり、力は落ちたと思います。
本当は実力的には維持されているかもしれませんが、アメリカ自体が、非常に臆病になり、かつ、社会主義系各国との軍事力相対関係では、明らかに落ちているのでしょうね。
 昨年、安倍首相が靖国に参拝したことについて、中・韓が批判をすることはともかくとして、私は、アメリカが「失望した」と公式発言したことに本当にがっかりしましたよ。もっと堂々としてほしいわけです。
 で、そんなアメリカなんですが、おそらく、アメリカ自体も近い将来、戦争どころではなく、「自衛権の行使」がせいぜいとなっていくような気がします。
 現在、既に、アメリカは陸上戦闘からはほぼ手を引いていると思いますが、そのうち陸・空・海で全面的に手を引くのではないかと思うわけです。
(2)結局は、今の世界情勢は、軍事力でみれば、世界中に軍事パレードを見せつける「3つくらいの社会主義系の国」が、永久の強さを誇っていくのではないかと思います。今年のロシアの軍事パレードに中国軍が参加したことには、びっくりしましたよね。
 やはり、軍事力では一党政治の国が強く、日本でも共産党などが政権をとった暁には、そのような方向になるのではないかと思いますが、どうなのでしょう?
(3)そして、そうした国に対して、必要時には、アメリカも日本もそれこそ「フルスペックの集団的自衛権」の行使として「共に立つ」ことがあるのかなあと考えます。
 ただし、この「フルスペックの集団的自衛権」の行使については、今回の法案と無関係のこと。今回は、あくまでも新三要件ですね。
Commented by KSatPhotos at 2015-08-18 01:35
Noboru-xさん、さらに、上のコメントの続きです。

(4)首相個人を信頼するか、しないかということは、「首相を含め、首相を支持した日本国民」を信頼するか、しないかという問題に帰着するのでしょうね。
 通常は、首相という職は、高い信頼を得るような人材でなければ務まりません。信頼してオーケーです。なお、実際に信頼を失った首相・政権なら、国民には「選挙で落とす」という手段が担保されています。
 現に、先の政権では、「最低でも県外、その腹案がある」、「メルトダウンは起きていない」と言って国民をだました如き政権は崩壊したですよね。

 まあ、「真に信頼できる首相なり、党代表なり、政党なりを支持すれば良いのでしょう」と思います。それは個人個人の自由なのでしょう。
 やはり、本件に対するその政党なりの考え方を知った上で、信頼できる政党なりを選んでいけばよいと思います。
by KSatPhotos | 2015-09-19 02:34 | KSat のそこまで言って委員会 | Comments(4)

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